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東海愛知新聞

価値ある伝統技術を後世に

和太鼓と仏壇のコラボ神棚

岡崎市本宿町の三浦太鼓店(三浦和也代表)が、同市を中心に製作されている「三河仏壇」(経済産業大臣指定伝統工芸品)の国の認定伝統工芸士の平林文雄さん(79)と協力して製作した神棚を販売している。

この“コラボ作品”は、同店が仕入れた「神代杉」(水・土中に長年にわたり埋もれていた杉)を使用。秋田県鳥海山で発見された約2500年前の同山の噴火により地中に埋もれていた天然の秋田杉だ。平林さんが長年の三河仏壇製作で培ってきた技術が光る。

神棚は、高さ45センチ、幅55センチ、奥行き25センチ、重さ2キロのもの(30万円)と、手のひらに乗せることができる高さ19センチ、幅16センチ、奥行き10センチ、重さ0.23キロのコンパクトサイズ(5万円)の2種類がある。数量限定でなくなり次第販売終了。問い合わせは、同店(64—6785)へ。

同店は、「伝統を守り、伝統を創る」を理念としており、その中で同じ伝統産業の三河仏壇が1985(昭和60)年をピークに生産量が減少し続けていることを危惧。「このままでは三河仏壇の技術が失われてしまう」と今回のコラボ企画を考案した。三浦代表が、市内で活動するさまざまな職人が交流し、「匠の技」の伝承を目的とした「おかざき匠の会」で知り合った平林さんに声を掛けた。

三河仏壇は木地師、宮殿(くうでん)師、彫刻師、飾金具師、塗師、蒔絵(まきえ)師、箔押師、組立師の8人の専門職による工程を経て完成する。平林さんは、仏像・仏壇を安置するための須弥檀(しゅみだん)や屋根、桝組を担当する宮殿師。仕事が減少し10年前に廃業した。

三浦代表と平林さんは「地元の職人が培ってきた価値のある伝統技術を生かしたものをつなげたい。コロナ禍で暗い時代に、心の支えになれば」と話している。()

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