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東海愛知新聞

幅広い情報発信を

岡崎の3研究所 進むオンライン化に手応え

昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講演会やイベントなどの“オンライン化”が進んだ。岡崎市明大寺町の自然科学研究機構基礎生物学分子科学生理学の3研究所もオンライン会議サービスや動画配信サービス、SNSを活用した幅広い情報発信を試み、手応えを感じている。()

インターネットやSNSを活用した広報活動は基生研が一足早く2018(平成30)年ごろから、分子研と生理研はコロナ対策で昨年から行っている。

基生研は元々会員制動画配信サービス「ニコニコ動画」で動植物の細胞分裂や変態(幼生が成体に変化する様子)を配信してきた。昨年8月には軟体生物「プラナリア」の様子を約200時間生放送。プラナリアの研究で知られる阿形清和所長の解説付きで、視聴者と阿形所長が意見を交わす様子も見られた。

配信された動画は現在も視聴できる。基生研広報は「ネットを通じて『みんなで観察』したことで潜在的な科学・生物好きを掘り起こすことができた」と分析する。

分子研は同機構の全5機関(3研究所と国立天文台、核総合科学研究所)がテーマに沿って講演と意見交換を行った昨年9月のシンポジウム、10月と12月に講演会「市民フォーラム」を配信した。

フォーラム視聴後のアンケートでは約8割がオンライン開催の継続を求めた。分子研広報は「これまで研究者に会うために来場してもらえていたと思っていた。予想以上にオンライン化が求められている」と驚いている。

生理研では、岡崎げんき館で毎年行っていた市民講座や3年に1度の研究所一般公開を初めてオンライン化。昨年11月の一般公開は専用ホームページで生配信と各研究室の紹介動画を公開した。研究装置の製作などを行う「技術課」が作成したからくり装置の動画が人気を集めた。

当日は約2300人が視聴した。現在も動画は視聴可能。生理研の広報担当は「これまで多かった親子連れや高齢者以外の年齢層や海外からの視聴もあり、一般公開は成功」と振り返る。

各研究所が今後の課題に「オンラインと対面の併用」や「研究過程の発信」、「発信する内容と周知の精度向上」などを挙げている。

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