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東海愛知新聞

開催も規模縮小

豊田・香嵐渓 コロナ禍のもみじまつり
夜間照明など中止

東海地方有数の紅葉の名所である豊田市足助地区の香嵐渓で11月1〜30日に開かれる「もみじまつり」が、新型コロナウイルス感染拡大防止や観光客受け入れの限界から大幅に規模が縮小される。最大の目玉となる紅葉は、日中は例年通り見物できるが、夜間の紅葉を照らすライトアップは中止する。()

市足助観光協会によると、今年の香嵐渓は訪れる観光客に対し、感染防止としてトイレの消毒回数を増加するなど通常の作業よりも負荷が掛かっており、各地から観光客が殺到する紅葉シーズン中は夜間の感染防止まで手が回らないのが現状。観光客の3密(密閉、密集、密接)をできるだけ避ける上でも、ライトアップを含む一部催事の中止を決めた。

中止するのは、

  • 県立足助高校のブラスバンド演奏で開幕を告げる「開幕式セレモニー」
  • 飯盛山ライトアップ(夜間ライトアップ)
  • 市ジュニアマーチングバンドが交通安全啓発をする「もみじ町並みパレード」
  • 香積寺に続く参道に竹灯り約1000基を並べる「竹灯りの香積寺」
  • ガラスに入ったろうそくを巴橋近くの河原に800個並べる「願掛けろうそく」
  • 紅葉を背景にした香嵐渓広場ステージでのジャズ演奏「第5回JAZZin香嵐渓」
  • 猿回し
  • 香嵐渓一円を巡るチンドンパレード
  • 中国の料理人が調理した本場の刀削麺や小籠包、肉まんなどを販売する三州足助屋敷(香嵐渓広場)前の「中国菜館」

一方、足助地区で出土した縄文時代の土偶を一堂に展示する「ジョウモンの奇妙な文様—刻むぜ 縄目のビート!」展(10月31日〜12月16日、足助中馬館)や国の重要文化財に指定されている旧鈴木家住宅の修理現場特別公開(11月2、9、16、30日、10月18日までにEメールで申し込み)は予定通り実施。市消防本部足助消防署員が同協会事務所前で消防車の上から観光客に事故防止を呼び掛ける「DJレスキュー」の実施は「検討中」としている。

もみじまつりで紅葉とともに味わえる味覚として観光客の人気を集めていた中国菜館は中止だが、巴橋〜待月橋区間の巴川沿いに立ち並ぶ店舗での軽食提供は例年通り行われるほか、香嵐渓公共駐車場も営業する。香嵐渓の今年の“紅葉予測”について、例年は11月20日前後に色づきのピークを迎えるが、日中と夜間の寒暖差の縮まりによってピークが早まる可能性もある。

イベントに関する問い合わせは、同協会(0565—62—1272)へ。

香嵐渓のもみじは、400年前に香積寺11世の三栄和尚が経を唱えながら植えたのを起源に「香積寺のもみじ」と呼ばれていたが、1930(昭和5)年、大阪毎日新聞の本山彦一社長が香積寺の「香」と巴川をわたる爽涼とした嵐気の「嵐」を取って「香嵐渓」と名付けた。今年は命名から90周年に当たることから、「香嵐渓もみじまつり」ではなく、「命名90周年の香嵐渓」と銘打っている。

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