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東海愛知新聞

いつもとは違う選挙

岡崎市長・市議選 新型コロナを警戒しながらの準備

任期満了に伴う岡崎市長・市議同日選(11日告示、18日投開票)まで残りわずか。各陣営は短期決戦を控え、準備に余念がない。新型コロナウイルス感染症対策を取りながらの戦いに複数の陣営は「いつもとは違う選挙」と捉えている。()

市内各地では選挙事務所が既に開設されている。入り口には消毒液や検温器などが置かれ、マスクやフェースシールド、アクリル板など今やおなじみとなった“コロナ対策グッズ”が並ぶ。

市長選は、3期目を目指す現職の内田康宏氏(67)と元衆院議員の中根康浩氏(58)の一騎打ちが予想される。内田氏は昨年12月、中根氏は今年1月に出馬表明している。名前が「やすひろ」で父親も政治家、20代から選挙を経験しているという共通点がある2人。1995(平成7)年4月の県議選以来2度目の対決となる。

選挙経験豊富な両陣営だが、これまでとは異なる環境に選対幹部は「後援会単位でも今までのような規模の集まりができていないため、準備が十分かと言われればそうではない」などと不安を口にする。告示前に定番となっている公開討論会も今回は行われない。

11日からの選挙期間に関しても「派手な選挙はできない」。初日の第一声(出陣式)は行う予定だが、恒例の総決起大会は見送り、街頭演説などが中心になる予定という。「かなり制限されるが仕方がない。これまでの実績や訴えてきたことを信じて臨むだけ」

定数37の市議選。2日現在、市選挙管理委員会による書類の事前審査には50人が訪れている。選挙に向けた思いはさまざまだ。

保守系現職は「1度に多くの人と接することができないのは痛手。期間中は(今までやってきた)個人演説会はやらない」、労働組合出身の現職は「在宅勤務の人たちへの訴えが難しい。手応えが感じにくい」と語る。今回の選挙から期間中に4000枚限定でビラの配布(新聞折り込み、個人演説会場内、街頭演説場所、選挙事務所内のいずれかで)が可能になり、有効活用する立候補予定者が多いのが現実だ。

ベテラン現職は「支持者に高齢者が多いので集まってもらうのは危険。これまでの活動を評価してほしい」、初挑戦の新人は「集会などは開く予定はない。ツイッターやYouTubeなどのSNSを存分に活用したい」と話す。

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