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東海愛知新聞

逆境はねのけ初V

岡崎工業高 自立走行ロボット大会

自立走行するロボットの制御技術などを競う国内大会「ロボカップジャパンオープン2020ロジスティクスリーグ」(20〜22日、龍谷大学瀬田キャンパス=大津市)で、愛知県立岡崎工業高校情報技術科3年生のチームが同大のチームと同点優勝を果たした。

大会には、愛知、三重、奈良、滋賀の4県の高校・大学の5チームが出場した。3つの車輪で地面を移動する教育用ロボットの上部に、工業用ロボットアームを組み付けた自立走行ロボットを自作の制御プログラム、内蔵カメラ、感圧センサーを使って操作した。倉庫を想定した競技場で荷物の移動などの課題に挑戦し、達成具合で加点される。予選・決勝共に得点順に順位を決めた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各チームのロボットを現地に送り、選手は所属校からネットワーク回線を介してロボットを操作する“無選手試合”で行われた。

岡崎工業高は、電算機部の伊奈雄希斗君、加納知季君、浅井啓希君の3人が選手として出場。課題研究の一環で参加した直井斗哉君、橋本和磨君が3人をサポートした。

準備期間は約1カ月あったが愛知県独自の緊急事態宣言(8月6〜24日)の影響などでロボットアームが大会2週間前に到着。故障が見つかり、修理から帰ってきたのが大会3日前だった。また、前日の練習時間にネット回線の不調で、1度も試走できなかった。

多くのトラブルに見舞われたが、学校全体で長年積み重ねてきた教育用ロボットの高い技術力と、5人のチームワークが奏功し、決勝では高難度の課題を全てクリア。初出場ながら大学院生で組織された同大チームと優勝を分け合った。

リーダーの伊奈君は「初のオンライン大会で非常に厳しい場面もあったが、皆さんのおかげで優勝できた」と振り返った。()

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