東海愛知新聞バックナンバー
 7月16日【水】
岡崎城・大林寺郭堀
土盛り遺構発掘
市教委 水野家時代の瓦も出土
19日に現地説明会

岡崎市教育委員会は、康生通西3の旧市保健所の建物撤去に伴う岡崎城郭(大林寺郭(くるわ)堀)の遺構調査で、土盛り状の堀を発掘した。調査現場からは水野家が岡崎藩主だった正保2(1645)年―宝暦12(1762)年の沢瀉文軒丸瓦(おもだかもんのきまるがわら)などが出土した。

城絵図によると、旧保健所跡地は大林寺郭堀の北側に当たる浄瑠璃曲輪(くるわ)との境界。現場からは石材が出土せず、断面からも石材を積み上げた跡がなかったことから、素掘りと分かった。

一方で、堀の上部には築地塀の下に積まれたとみられる石材が確認され、瓦は堀の法面(のりめん)から出土した。

跡地は内郭に当たり、堀は海抜約22.5メートル。城北遊園調査時の記録では、対面する堀の外郭は海抜約19.5メートルで、現状では堀の底は確認されていないものの、内郭の方が約3メートル高いことが判明した。

市教委では19日午前9時30分から午後4時まで、調査現場を一般公開する。 (1)午前10時(2)11時(3)午後2時(4)3時からは担当者が説明する。





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