東海愛知新聞バックナンバー
 3月11日【火】
岡崎駒立ぶどう狩り組合
農水省局長賞に輝く
全国果樹技術・経営コンクール

岡崎駒立ぶどう狩り組合(柴田善彦組合長、組合員8人)が、全国農業協同組合中央会などが主催する「全国果樹技術・経営コンクール」で、農林水産省生産局長賞を受賞した。柴田組合長(53)と岡田益夫副組合長(56)が10日、岡崎市役所を訪れ、柴田紘一市長に喜びを報告した。
 同組合は昭和36(1961)年に設立。駒立地区でブドウを栽培する農家が、ブドウ狩りとブドウ直売所を経営する。コンビニエンスストアでの入場券販売なども展開し、年間5万人以上の観光客を迎えている。ブドウ狩りでは巨峰、デラウェア、スチューベンの3種が味わえ、ほか20種を直売している。
 一方で、後継者の確保率は75%と高水準を保ち、若手主導で講習会やブドウ棚の巡回を行う「技術部会」を立ち上げるなど育成に力を入れている。6年前にはエコファーマーに認定され、土壌診断に基づいた堆肥投入などブドウの品質向上に取り組んでいる。
 岡田副組合長は「『安全で安心して、おいしく食べられる』ことは農家に必ず求められる。約50年間に築かれた基盤で、手軽にブドウ狩りが楽しめる地域になったと思う」。柴田組合長は「いかに安く、ゆっくり遊べるかが課題。これからもお客さんに信用されるブドウづくりを心がけたい」と決意を新たにしていた。





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