東海愛知新聞バックナンバー
 12月9日【日】
「アルプホルン」制作
岡崎の磯村さん夫妻 柔らかな音色が魅力
23日、米山寮で初披露

夫妻そろって岡崎フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者で、公務員の磯村泉さん(55)=岡崎市東蔵前町=と、妻・いづみさん(31)が、長野県で長さ3.4メートルのスイスの伝統楽器「アルプホルン」を制作した。そろいの“北欧民族風衣装”に身を包む磯村さん夫妻は「ホルンの原型とされるアルプホルンが欲しくて」と、山あいに柔らかな音色を響かせる。
 アルプホルンが制作できる木曽郡大桑村の「アルプホルンクラブ」に今年4月から3カ月ほど通い、廃材のヒノキを8ミリの薄さに削り、ハスの花を手描きした。持ち運びや収納の際に本体は3つに分解でき、重さは3キロと見た目よりも軽い。
 アルプホルンを実際に吹き、磯村さんは「直線的な形状で音がそのまま抜ける分、音色のコントロールが難しい」。トランペットの経験もあるいづみさんは「丸い音色が魅力。吹いていて楽しい」と笑顔を浮かべる。
 完成したばかりのアルプホルンは白木だが、5年も経つと味のある茶色になり、「芯(しん)のある音色に落ち着く」という。磯村さん夫妻は今月23日、洞町の米山せきれいの郷のクリスマス会で、「きよしこの夜」をアルプホルンで披露する。





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