東海愛知新聞バックナンバー
 10月26日【金】
日本代表で技能五輪に
石工職人の浦田さん(岡崎市小呂町の上新石材店)

岡崎市小呂町の上新石材店(上野房男社長)で石工職人の修業に励む浦田祐希さん(21)が、日本代表選手として、職人技能の世界大会「第39回国際職業訓練競技大会」(技能五輪国際大会)に出場する。浦田さんは25日、師匠の上野社長や恩師の楠名嶽済岡崎技術工学院理事長とともに、柴田紘一市長に出場を報告した。
 熊本県上天草市出身の浦田さんは、3年前の4月から見習いとして同石材店に住み込みで働く一方、夜間は同工学院石材加工科で基礎を学び今年3月に卒業した。楠名理事長は浦田さんを「臨機応変に対応する仕事には力強さがある」と評価する。
 昭和25(1950)年に始まった五輪は2年に1度開催され、今大会は第28回大会(大阪府)以来、11大会ぶりに日本(静岡県沼津市、11月15―18日)で開催される。浦田さんが出場する石工の部では、過去に岡崎市内の職人らがいずれも日本代表選手として出場し、1位が3回、2位と3位が1回ずつの好成績を収めている。
 今大会は石工の部に11カ国が出場。各国の選手らは4日間で大理石を彫ってヨーロッパの建造物などに見られる柱の支え部分を製作する。御影石を扱う仕事に慣れている浦田さんだが、大会に向け、仕事と並行して鍛練を積んできた。  「同じアジア勢で多数が上位入賞を果たしている韓国を意識している」という浦田さん。五輪に向けて「支えてくれている人たちに感謝して臨み、自分の技術と他国の技術を見せ合いたい」と話していた。





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