東海愛知新聞バックナンバー
 10月19日【金】
岡崎市と豊田市
金沢市と観光交流で協定
ルート整備進み連携強化

 岡崎市と豊田市は18日、加賀百万石の城下町で知られる石川県金沢市と、観光交流都市協定を結んだ。金沢市役所で行われた調印式で、山出保市長と柴田紘一岡崎市長、中村紀世実豊田市副市長がそれぞれ協定書に調印した。
 加賀藩の始祖である前田利家と、岡崎で生まれた徳川家康は、豊臣秀吉政権下で同じ五大老に名を連ね、両市はともに城下町として栄えるなど共通点も多い。東海北陸自動車道の全線開通を来年3月に控え、協定の締結で両市に残る歴史的な観光資源を活用しながら観光に力を入れる。
 協定内容では観光情報発信、両市民の交流促進、観光客増加に連携して取り組む。両市民や観光ボランティアガイドの相互派遣をはじめ、能や食文化を通じた交流、東海北陸自動車道パーキングエリアで合同のPRキャンペーンなどを予定している。今後、具体的な活動内容と日程を両市で協議していく。
 調印式で、柴田市長は「この協定では市民同士の交流が最も重要と考えており、岡崎市ではさっそく金沢市への市民バスツアーを企画する予定です」と述べた。
 一方、豊田市は“車の街”として知られ、金沢市も織物、金箔(ぱく)、陶芸などものづくりの伝統がある。
 豊田市では、お互いにホームページで観光やイベントの情報を提供し、文化活動でも連携を深めていきたいとしている。
 調印式で中村副市長は「今後は金沢市の伝統工芸産業と、豊田市の自動車関連産業を通じた『ものづくり産業』を学ぶことを目的にした交流など、さまざまな交流が予想できる。金沢のような全国から観光客が集まる都市と交流できることは、豊田市にとって光栄です」とあいさつした。





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