東海愛知新聞バックナンバー
 8月22日【水】
岡崎で生徒市議会
「中学生ショップ」開設を
ユニークな提案次々
東公園で「花の公園」作り

 岡崎市内の中学生に市政への関心を高めてもらう「第35回生徒市議会」が21日、同市役所西庁舎内の議場で開かれ、生徒たちがさまざまな提案をした。
 市内19校の生徒会から57人が参加。地震対策、岡崎のアピール、街づくり、環境・福祉、健康・安全の五分野について、各校が考えた提案を述べた。
 最も提案数が多かった街づくりでは、東公園を「花の公園」に作り上げる計画、市民病院の入院患者に犬や猫によるアニマルセラピーの導入、本格的な職場体験学習として「岡崎中学生ショップ」の開設などの案が出た。
 地震対策では、東海地震により水道が断水する事態を懸念して「さらし粉」を使った手軽な浄水器の開発、阪神淡路大震災がきっかけとなった1月17日の「おにぎりの日」にちなみ、空き缶で炊いた米でおにぎりを作り試食する案も。
 また、旧東海道37番目の宿場町として「道の駅」ができる藤川宿の「むらさき麦」について、東海中はオーナー制度を取り入れて収穫量を増やし、むらさき麦を使った創作料理のメニューを学校給食にして、藤川宿をPRするユニークな提案をした。

「いじめ撲滅」でフォーラム
 生徒市議会に続いて行われた中学生フォーラムでは、昨年末のホームレス連続襲撃事件を機にできた市の「命の教育アクションプラン」に、子供部会として「いじめの撲滅」を提言した。
 提言に対する協議では、いじめられた経験やいじめた経験がある生徒の意見を通して、命を尊重するために、なぜいじめはなくならないのか、いじめを撲滅するにはどうしたらいいのかを考えた。この中で「いじめた人だけでなく、いじめを傍観していた人も同じ加害者」という意見も多数あり、提言は賛成多数で採択された。





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