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東海愛知新聞

岡崎市教委が文化財指定

日吉山王社本殿など8件

滝山寺の天台大師坐像も
岡崎市

 岡崎市教育委員会はこのほど、同市滝町の滝山東照宮・日吉山王社本殿や滝山寺所蔵の彫刻、岩津町の信光明寺所蔵の工芸品など8件を市の文化財に指定した。
 滝山東照宮の日吉山王社本殿は、慶長13(1608)年建立。正保2(1645)年修築と推定される。現在、国の重要文化財に指定されている7間社以上の流造本殿は全国に9棟あるが、滝山東照宮本殿は全国的にも類例の少ない7間社流造。また、内陣もほかの7間社以上の流造にはみられない一体的な構造となっていて、希少価値が高く貴重なことから指定された。
 滝山寺所蔵からは彫刻5点と源頼朝による寄進とされる鞍が1点。中でも木造天台大師坐像は平安時代後期の一木造りで、現存の天台大師彫像としては日本最古。胸元が開いた下衣の着付け方は全国的にも稀だという。そのほか木造12神将立像、木造不動明王坐像、木造毘沙門天立像、木造弁財天坐像が指定された。
 信光明寺からは、銅製鋳造両面加工の孔雀文磬。鋳上がりが良好で、薄肉表現の文様も鮮明に残っている。
 今回の指定で、岡崎市指定文化財は245件となり、国指定・県指定を合わせた全指定件数は311件となった。

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