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東海愛知新聞

明大寺商店街が支援活動

施設の人と顔なじみ
11店舗に募金箱設置
盗難被害の「ワークスあおい」へ

岡崎明大寺商店街振興組合(市川暎夫代表理事)が、盗難に遭った同市島町の授産施設「ワークスあおい」を支援する募金を行っている。「同じ学区内、見過ごすことはできません」と、商店街の11店舗に募金箱を置き、当分のあいだ募金活動を続けることにしている。

ワークスあおいは、精神障害者が通いながら親や指導員と一緒に内職や物品販売などを行う小規模な施設。4月22日深夜から翌朝までの間に事務室が荒らされ、金庫に入れてあった通所者の給料や運営費など約26万円が盗まれた。

同組合は名鉄東岡崎駅周辺の64店で組織。25日の新聞報道で盗難を知り、翌26日に開いた理事会で募金を決めた。ワークスあおいは商店街がある三島学区の納涼夏祭りに出店し、売上金を運営費に充てているという。商店街の店主らは施設の人たちと顔なじみで、「地元で支援しよう」と意見がまとまった。

募金箱に「ワークスあおい緊急支援募金」と印刷した趣意書をはり、先月中旬、市川さん(65)ら役員が募金箱を各店に置いて回った。

市川さんは明大寺本町2丁目でシイトヤ玩具店を経営する。「私らは、東岡崎駅の駅前や周辺という地の利を得て商売ができる。これまでも店主が皆で協力してやってきた。大切なのは地域の絆きずなです。学区内のワークスあおいのピンチに、地元同士という意識で募金に取り組んでいます」

同商店街がまとまって募金活動をするのは、やはり同じ三島学区内にあった「米山寮」の移転支援以来、5年ぶりだという。

施設長の中澤さん「支援ありがたい」

ワークスあおいの施設長、中澤恵さん(30)は「皆さんの支援が本当にありがたい」と感謝する。

9日までに現金2,432,285円、郵便切手が12万円分、米60キロや、「バザーに役立てて」と日用品、段ボール箱に詰めた菓子など計111件の善意が寄せられた。

「お金は、盗まれた分の補てんと運営費、建物の防犯設備の拡充や防火・防災のために使わせていただきます」。そして「精神の障害は外見では分かりません。募金箱が目に留まったら、障害を持つ人へも、思いを寄せてもらえれば」と話している。

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