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東海愛知新聞

岡崎市内

「純情きらり」ロケ始まる

市民エキストラも参加

 NHKの連続テレビ小説「純情きらり」の1週間にわたる岡崎ロケが14日、始まった。市民のエキストラ16人とボランティア8人や、NHKスタッフ約60人ら関係者が、早朝からロケ現場の同市八帖町の路地周辺を行き交い、“いよいよ”という雰囲気――。
 午前6時から、八丁蔵通りを昭和3年というドラマの時代設定に合わせて“平成隠し”。ボランティアがコンクリート道路に約2トンの砂をまいて土道へ。美術スタッフが茶色に着色したダンボール筒でコンクリート電柱を覆い、「菅生醫院」と旧漢字で書いた巻き看板を付け、裸電球の街灯を立てた。  テストを繰り返し、クレーンにカメラが乗って「本番、用意スタート!」。主人公・桜子の幼少時、祖父役の八名信夫さんと桜子、弟の勇太郎が歩いてくる放映初日のシーンを約1時間かけて撮影。近所の人たちが遠巻きに見守った。
 続いて「カクキュー」の味み噌そ蔵で。360年の歴史を重ねた蔵は、昭和初期そのもの。味噌の香りが漂う薄暗い蔵の中をライトが照らした。  八名さんら3人、職人頭の役者に、職人役のエキストラと同社の“本職”5人が加わり、味噌の仕込みの場面を収録。ドラマの屋号「山長」を染め抜いた半纏はんてん・前掛け姿できびきびと動き、休憩を挟んで八時間半のロケを終えた。
 収録を片隅から見守った同社の早川純次社長(55)は「昭和30年代半ばのころの自分を思い出しました。八名さんがオヤジ、勇太郎がちょうど私。小学生だった私はオヤジたちの仕込みをよく見ていた。懐かしいなあ」。
 現場を統括するNHKの銭谷雅義チーフ・プロデューサーは「ドラマを通して桜子の地元(岡崎)を背景にする場面は(セット撮影を含めて)これまでの朝ドラより多い。岡崎をアピールできる構成になっている」と話し、ロケを見ていた女性は「なんか親しみがわいてくるね」と、来年4月の放映開始を楽しみにしていた。

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