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東海愛知新聞

専業主婦が通訳の仕事

岡崎の伊藤さん 英語力生かした体験を本に

岡崎市鴨田町、伊藤ゆかりさん(41)が英語の通訳、翻訳の経験をまとめ、「専業主婦からかけ出し通訳へ」(A5判、159ページ)として東京の新風舎から出版された。仕事を通じて感じた外国人との交渉のコツ、英語力を生かして仕事にしようとしている人へのアドバイスが紹介され、「ビジネスマンにもぜひ読んでほしい」とPRしている。

 伊藤さんは蒲郡市出身。小学校2年生のとき、外国人のよる英語教室に通ったのが英語に興味を持つきっかけだった。
 愛知県立大学外国語学部英米学科を卒業。中学校の教員を務め、結婚して岡崎市内に転居。4年後に退職してから、4回目の挑戦で英検一級に合格した。
 英語力を生かしたいと求人広告を見ながら就職先を探し、経理のソフトウエアの翻訳や、半導体メーカーの通訳として働いた。しかし、勤務していた企業が関東に移転し、職を失ったのを機会に「これまでの体験を本にしよう」とエッセー風にまとめた。

 本には英語との出会いから、英検一級合格までの道のり、通訳、翻訳の仕事の現場とこれから仕事を始めようとする人へのアドバイス、さらに英語スピーチのコツ、自らの“かけ出し通訳の教訓”も載せた。
 主婦になってから通訳としてデビューした伊藤さんは、(1)語学留学はしない (2)英会話学校には通わない (3)節約―がモットー。読みたい本は図書館で借り、テレビの語学番組を視聴しながら勉強を続けた。「英語力をつけるには、とにかく勉強を続けること。高価な教材を購入しなくても、身近なものを利用してください」とアドバイスする。
 「一生に一冊は本を出そう」と考えていた伊藤さんは、「本ができて満足しています。私のような駆け出し通訳の経験が、少しでも若い人の参考になれば」と話し、『あとがき』では「全国の女性のみなさん。お互いにがんばりましょう」とエールを送っている。

 本は定価1,260円。問い合わせは新風舎(03―3746―4648)へ。

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