9月10日【土】
衆院総選挙あす投開票
必死の“訴え”きょう限り

 第44回衆議院議員総選挙はあす11日投票、即日開票される。各候補が「郵政民営化」「年金などの社会保障」などそれぞれの政策を訴えてきた選挙戦もきょう限りとなった。
 杉浦正健(自民・前)萩原昇(共産・新)中根康浩(民主・前)の3候補が立つ愛知12区。前回選挙(平成15年11月)では、大票田の岡崎市で杉浦氏と中根氏が約900票差の大接戦。固い保守地盤といわれる西尾市と幡豆・額田両郡の票で杉浦氏が競り勝った。
 今回の総選挙も激しい票の奪い合いが予想される中、岡崎での巻き返しを図る杉浦候補は、1日平均6回、市内の小学校区すべてで個人演説会を開くきめ細かい選挙戦を展開。小泉首相や谷垣財務大臣など党幹部も次々と岡崎入りして杉浦支持を訴えた。推薦を受けた公明の応援もあり、郡部の支持票死守と合わせて6選をめざす。
 これに対して中根候補は、全面的な支援を得ている労組への浸透で岡崎での完全勝利を図るため、企業回りに力を入れる。応援した候補が自民推薦候補に900票以上の差を付けた西尾市長選の結果 を踏まえて、同市と郡部での得票が明暗を分けるとみて、連日の自転車街宣で必死の支持拡大を図る。
 萩原候補は「大増税をやめさせるためには確かな野党が必要だ」と党の政策を訴え、自民・民主の政策を批判。広い選挙区をくまなく回る徹底した街頭活動で、批判票や無党派層への浸透を図る運動を展開。9日には市田書記局長も応援入りするなど、最終日ぎりぎりまで票の掘り起こしに力を入れる。



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