6月26日【日】
■岡崎でシンポジウム
小池環境大臣が講演
「きこりの会」など事例発表

 岡崎市が主催し、環境に対する意識の向上をめざす「環境シンポジウム2005〜自然に学ぶ持続可能なまちづくり」が25日、小池百合子環境大臣らを迎えて岡崎市上地3丁目、アイプラザ岡崎で開かれた。
 市では平成11年3月、市環境基本計画を策定。その後、毎年シンポジウムを開いている。
 この日は2部構成で、第1部では小池大臣が「地球温暖化対策および自然との共生について」をテーマに講演した。
 「愛・地球博は環境がテーマです。19世紀は石炭の時代、20世紀は石油の時代でした。そして21世紀は水の時代という。万博会場では新しい動力として太陽光、風力、燃料電池が紹介されている」と述べたあと、「現在のぜいたくな生活が続けば、今世紀末には平均温度が5.8度上昇し、南極、北極の氷河が溶け出し海の水位が88センチ上がると予想される」と指摘。
 自らモデルになった“クールビズ”のポスターを示しながら、今年2月に発効し、1990年レベルで温暖効果ガスを6%削減する京都議定書の実行に向け「環境省はクールビズや冷房の28度設定を呼びかけています」とPR。会場に詰めかけた約700人の市民が熱心に耳を傾けた。
 このあと小池大臣と政治ジャーナリスト角谷浩一さんのトークセッションがあり、第2部では、おかざき自然体験の森を拠点に活動している「きこりの会」と、環境教育フォーラム・わっかが事例を発表。角谷さんと、環境問題にも関心が深い山本コウタローさんの対談があった。  会場ロビーには、きこりの会、わっかのほか、世界共通のアイコン(絵文字)を使ったグリーンマップなどの活動を18枚のパネルで紹介するコーナーもあった。
 また席上、梅園学区女性の会、河合中学校、フィールコーポレーションの3団体に、環境保全に功績があったとして市から感謝状が贈られた。



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