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東海愛知新聞

心のこもった作品ばかり

デイサービスの「おげんき荘」が作品展


岡崎市羽根町、デイサービス「おげんき荘」(渡辺ふぢ江代表)の「作品展」が、同市伝馬通一、岡崎信用金庫資料館で開かれている。リハビリで利用者が描いた絵手紙やはり絵を一般市民にも見てもらおうと、初めて開催。始めてから一年足らずだが、花や野菜などがカラフルに描かれた心のこもった作品ばかり。描くことの楽しさが伝わってくる展示会だ。

利用者がリハビリで描いた絵手紙やはり絵 200点

 おげんき荘のデイサービスには1カ月に延べ四百人ほどの利用者がある。リハビリの一環として昨年5月、まず塗り絵を始めた。スタッフが書いた下絵に色を塗るだけだった。9月からは“ステップアップ”して絵手紙に挑戦した。
 市販の絵手紙セットをそろえ、顔料で色を付けるが、利用者はすぐに上達。年末には全員が手作りの年賀状を自宅に出した。
 スタッフの一人は「自分でも絵が描けるという満足感と、自信ができた」と絵手紙の効果を話す。ようやく作品が仕上がり、「ありがとう」と文字で感謝の気持ちを表した人もいたという。
 会場には共同作品も含め約200点を展示した。サツマイモの絵に「焼きいもにして食べようか」と言葉を添えたり、ひな人形には「春がきておひな様も大よろこび」と書いてある。このほか赤い実が鮮やかな、はり絵のリンゴの木や、布切れで作ったフクロウが枯れ枝にとまった手芸作品も並ぶ。
 利用者の1人、松本清さん(78)は、展示された自作を見に夫婦でやって来た。妻和代さん(65)によると、清さんは週2回リハビリで絵を描くのをとても楽しみにしており、「絵手紙を描くために、花や鳥の本を買ってきます。作品はファイルに大切に保存しています」と話している。
 同展は入場無料。6日まで。

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