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東海愛知新聞

観光客22万人減

昨年度岡崎市観光白書 猛暑や台風など影響

岡崎市はこのほど、2018(平成30)年度の観光客の来訪状況や観光消費額などをまとめた「令和元年度版岡崎市観光白書」を発行した。同白書によると、18年度は猛暑や台風、豪雨などの天候に大きく左右され、同市を訪れた観光客の人数を示す「観光入込客数」が大きく減少した。一方で、市内を中心に活動する岡崎観光伝道師のユーチューバー「東海オンエア」の影響による若い世代の増加が見られた。()

観光入込客数は371万7248人で、前年度より22万213人少なかった。桜の開花が例年より早く、花見客の来訪時期が早まったことで落ち込んだ(18年3月は17年度に計上のため)。夏以降も猛暑などで客足が遠のいた。施設別では、岡崎公園東公園のほか、改修工事中のおかざき世界子ども美術博物館がある地域文化広場などで来場者数が大幅に減った。市観光推進課は「屋外型の観光施設が多い岡崎の特色が裏目に出た形」と分析した。

18年度は観光PRで若者に人気のある東海オンエアを積極的に起用。奥殿陣屋道の駅「藤川宿」など6カ所に設置した等身大パネルは、盗難や破損の被害を受けたものの話題を呼び、設置施設の来訪者の増加につながった。公共交通機関利用者数が伸び、名鉄東岡崎駅は723万5211人(前年度比6万1313人増)、JR岡崎駅は669万6837人(同7万6641人増)だった。同課は「等身大パネルやロケ地などの“聖地巡礼”を楽しむ、自家用車を持たない若い観光客が増えた影響」としている。

同市では経済効果や観光入込客数などの増加を目的に「岡崎市観光基本計画アクションプラン」を17年3月に改定。徳川家康公顕彰四百年記念事業が行われる以前の14年度を基準に、20年度までに経済効果404億円、観光施設での入込客数411万人、宿泊客数42万人などの目標を設定。プランの進行状況確認のため、18年度から毎年、同白書を発行している。

アクションプランで最重要指標にされている経済効果は18年度で353億円。14年の基準値(381億円)を下回っている。

同白書は、市役所西庁舎1階の同課、市政情報コーナー、市ホームページで閲覧できる。

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