FMおかざき

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fmokazaki.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fmokazaki.jp

東海愛知新聞

「住宅」を冷やす

岡崎の小幡建設が独自の空調システム

岡崎市岩津町の工務店「小幡建設」が約2年前から、家庭用エアコン1台で家全体の温度を一定に保つ独自のシステム「ワンオールス・システム」を、新築向けに提案している。冷え過ぎず、温まり過ぎない快適性を確保し、電気料金がエアコン1台分で済む経済性などの利点で人気を集めている。()

このシステムは家庭用エアコン(14畳用)1台で、最大100畳分の冷暖房を賄うことができる。小幡省侍社長(56)は「エアコンを365日24時間運転し続けることで、春や秋のような心地良い環境を作り出す」と話す。

エアコン自体は家電量販店の店頭に並ぶ市販品だ。その環境を実現する鍵は、部屋やリビング、脱衣所、台所、廊下など至る所の床に吹き出し口を取り付け、断熱による気密性を高めた家の構造そのものにある。

一般的な住宅によく見られる、部屋やリビングの壁に備え付けられたエアコンはどこにも見当たらない。このシステムではエアコンのみを収容する「空調室」を設計。エアコンから出た風は、下部に取り付けられた多数の市販の換気扇で床下の基礎部分を通り、吹き出し口から室内に行き渡る。

室内で感じる暑さや寒さは、壁や天井、床の表面温度によるところが大きいため、壁・天井に厚さ10センチ〜20センチの断熱材を入れる。つまり「『室内』ではなく、『住宅』を冷やしたり、温めたりすることで四季を通して家の中の“気候”を安定させる」(小幡社長)。このシステムはどんな新築の間取りや構造にも採用できるという。

エアコンや断熱材、床下の清浄機などを含めて200万円で施工できる。提案を始めてからこれまで岡崎、豊田、西尾、みよし4市の15棟の新築に導入された。システムを導入する新築は、今年4月からの1年間でさらに20棟増える予定。

「経験のない猛暑など予測のつかない気候がスタンダードになりつつあり、エアコンの有無が命にかかわる時代になった。しかしエアコンの風に直接当たり続けることも体調面に心配が残る」と小幡社長。「『全館空調』をうたう家などで特殊な設備を伴う場合に比べ、電気料金や初期投資の負担は軽い。市販の設備で実現できる新しい空調システム」と自信をのぞかせる。

問い合わせは、同社(0120―882835)へ。

ページ最初へ