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東海愛知新聞

市教委が独自考案

小学校でプログラミング学習

岡崎市内の公立小学校全47校で、市教育委員会が独自に考案したプログラミング学習が行われている。プログラミング学習の必修化などが盛り込まれた来年度からの新学習指導要領の完全実施に先駆けて、児童の習熟度合や教員の負担軽減などの効果を調べて本格導入に備える。()

プログラミング学習は児童が情報関連技術の知識や技能を身に付けるとともに、「何をどのようにすれば、どうなるか」といった論理的に物事を考える力や判断力などを養うことを目的としている。通常の授業にこうした能力を育成するための要素を加えていくが、導入方法は各校で考えるとしている。

市教委は昨年度自主的にプログラミング学習を行った愛宕男川両校の実践内容を参考に、体育を除く8教科(国語、算数、社会、理科、生活、音楽、図工、家庭)で必修12を含む24のモデルカリキュラムを考案。学年ごとの発達段階や各教科の特性に合わせた学習指導案や教材プログラム、児童用ワークシート、説明動画をまとめて用意し、授業が行えるようにしている。

男川小で5月31日に行われた公開授業では、6教科のモデルカリキュラムを披露。付箋を使って朝の支度の効率化を考えたり、パソコン上で学校の周辺地域の特色や写真を紹介する地図を作ったりした。

5年生の理科では、さまざまなセンサーが取り付けられた小型コンピューターに磁力を測るプログラムを事前に組み込んで電磁石の実験に使用。児童はコイルを巻いた回数や電池をつないだ本数が異なる電磁石の磁力の変化を数値で確認しながら、コイルを巻いた回数や電池の数が増えることで磁力が上がることを突き止めた。

児童の1人は「プログラミングが難しかったけれど、電磁石の強さが具体的に分かって便利でした」と話した。

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