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東海愛知新聞

アレルギー対策サイト紹介

岡崎の栗田さん「正しい知識広めたい」

食物アレルギーや花粉症、アトピー性皮膚炎などに代表されるアレルギー疾患。2014年にアレルギー疾患基本対策法が公布されて以降、国を挙げて対策が整えられ、10月19日には厚生労働省と日本アレルギー学会が制作したウェブサイト「アレルギーポータル」が公開された。絵本『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』の作者で、アレルギー疾患に関する知識を広める活動をする栗田洋子さん=岡崎市=は、同サイトの利用を広く呼び掛けている。 ()

同サイトではアレルギー疾患の種類や原因、発症した時の対応、災害時に患者と接するときの注意点などを紹介。また、最寄りの専門医の検索もでき、患者とその家族だけでなく、多くの人が利用できるようになっている。

5児の母である栗田さんは、重度のピーナツアレルギーである次女を守ろうと、小学校入学後の5年間は給食の時間に付き添うなど食に細心の注意を払った。だが、次女が小学3年になった05年、自身の脳にピンポン玉大の腫瘍が見つかった。栗田さんはこのとき死を覚悟し、娘が生活しやすくなるように周囲にもアレルギーの知識を広めようと絵本を執筆。14年には子ども向け教材として大手出版社から出版された。現在はアレルギーへの理解を深めるため、読み聞かせや講演などを行っている。

活動の中で見えてきた「正しい情報を悩める人につなげる」ことの難しさ。栗田さんは「さまざまな情報が氾濫しており、どれが正しい情報か判断するのは難しい。だが、正しい知識を持つことで患者や家族は治療法の判断ができるし、周囲も患者の負担の軽減に協力できる。信頼できる公的機関が発信する情報を活用してほしい」と話している。

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