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東海愛知新聞

過去最大の竹製龍

岡崎城西高 北野廃寺のまつりで展示

岡崎市中園町の岡崎城西高校美術部が、竹ひごを巻き付けた全長30メートル、最高4メートルの龍のオブジェを制作している。この大作は、同市北野学区にある国指定重要文化財「北野廃寺跡」で、地元住民らでつくる実行委員会が9月16日に初めて開く「やはぎ・飛鳥まつりin北野廃寺(前年祭)」で会場の象徴として飾られる。()

実行委員会からオブジェの制作依頼があったのは5月中旬。「まつりを象徴するようなインパクトのあるものにしたい」と、同部顧問の福岡正臣教諭が提案した。

2年前にベニヤ板などで全長20メートルの龍を制作するなど、これまで巨大作品に挑戦してきた同部にとって、今回は過去最大の作品。龍の内部に仕込むLED照明の光が外に差すような密度で巻き付ける竹ひごは、少なく見積もっても3000〜5000本は要するという。

竹は生徒や実行委員会が矢作川沿いの竹を切り出し、同校に運び出した。同部は6月下旬に木材と鉄パイプによる骨格を作り始め、部員が7月上旬から竹ひごの削り出しや骨格作りなどを分担して取り組んでいる。

部員が何より苦戦しているのは竹ひご作り。竹を割き、実行委員会と部員25人がかりで1日400本を削り出す。一言で「竹ひご」といっても、巻き付ける部位によって長さや厚さもさまざま。夏休み中の現在は土日を除いた午前9時から午後5時まで作業に明け暮れる。

部員からはさすがにため息が漏れるが、福岡教諭は「本当に苦しいところまで取り組んでこそ、いい作品ができる」と話す。

作品はまつり会場への持ち運びを考慮して、頭部と胴体で12個のブロックに分解できるようになっており、現在は頭部を含む5ブロックが完成した。

福岡教諭は「自ら考えて誇れる作品にするのは『生みの苦しみ』だが、今回は制作依頼を受けた初めての“外注"。地域に成果を直接見てもらえるチャンスとしてスケールで勝負したい」と意気込み、「着色も細かな加工もないシンプルな造形は技術的な挑戦が多く、完成まで気を抜けない」と話している。

「やはぎ・飛鳥まつりin北野廃寺(前年祭)」は、北野廃寺が創建された飛鳥時代などをイメージしたまつりで、当日は午後3時30分から8時15分まで開かれる。

7月21日に北野学区市民ホームで初めての実行委員会が開かれ、龍のオブジェ展示をはじめ、雅楽演奏や巫女(みこ)の舞の披露、焼香台設置、露店出店、愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科による北野廃寺創建当時の衣装再現、会場設営などの内容が固まった。

まつりにかかる予算は地域の企業に募る協賛金で賄う予定。実行委員会はプレイベントとなる今年の前年祭を経て、来年から正式な地域のイベントとして定着を図る。

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