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東海愛知新聞

「上里音頭」が完成

13、14日の盆踊りで初披露

40年前から続いている岡崎市上里地区(上里1、2、3丁目)の盆踊りが13、14の両日に上里3の上里神社境内で開かれる。今年は2丁目元総代石川春次さん(71)の発案で完成した「上里音頭」が初めて披露される。太鼓打ちを希望する小学校4年生〜大学生の12人が、6月26日から先輩の指導を受けて神社の拝殿で猛練習を続けている。()

石川さんは上里地区に住んで32年。岡崎市制施行100周年記念『岡崎まちものがたり』の編集で同地区の歴史を知り、音頭を通して町民に上里の歴史を知ってもらいたいと一念発起した。上里3町の総代会の賛同を得て、作詞に取り掛かったのが2年前だ。

「ハアー 来てみん 来てみん 上里へ」で始まる音頭は、三鹿の渡しや味噌粕岩の伝説、水郷公園や早川堤防の桜などの名所を詠み込み、「上里音頭で 踊りゃんせ」と締めくくる8節の歌詞で完成。

作曲は教員時代の後輩で岡崎市南中学校長の和田実さんに依頼。CD化に当たっては、三味線を渡辺民謡会主の渡辺傳次郎さんと渡辺祐紀和さんが、太鼓は和田さんの城北中学校時代の教え子で東京藝術大学邦楽科卒業の望月左登貴美さんが協力した。また、盆踊り用の振り付けは望月さんの母で舞踊西川流の師範西川喜与丞さんが引き受けた。

自宅でCDから流れる音頭を聞きながら石川さんは「素人の思いつきがこのような形で実を結んだことは奇跡。人とのつながりの大切さをあらためてかみしめています。子どもたちが打つ太鼓の響きとともに歌い継がれ踊り継がれることを願っています」と感慨深げに話す。

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