岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)が、リピーターとなった中小企業を対象に、急きょ発生した相談のキャンセル枠を無料通信アプリ「LINE」で案内するサービス「LINE@」を始めた。「キャンセル枠を生かし、スピード感を持って事業者からの相談を進めたい」としている。(今井亮)

開設4年目(2016年10月〜17年9月)は1日平均10件を超える相談があったというオカビズ。次回の相談(1回1時間)予約が最大で3週間先になってしまうケースも少なくないため、利用者からはキャンセル枠の案内を望む声が寄せられていた。オカビズによると、キャンセルは急用や急病などで予約時間の直前が多く、予約時間の30分前にキャンセル枠が発生することもある。

試験運用を経て、4月から本格的にLINE@をスタート。時間帯を変更することはできないが、相談時間(水・日曜を除く午前10時〜午後4時30分)内のキャンセル枠発生をLINE@の登録者(オカビズ利用者)に通知。時間の都合がついた利用者に優先的に相談に来てもらう仕組みだ。

オカビズには「ビジネスコーディネーター」「ITアドバイザー」「デザインアドバイザー」「企画広報コーディネーター」と金融機関派遣スタッフの各種相談員がいるが、売り上げアップに最も有効的なツールとして人気を集めるITの相談員のキャンセル枠への反響が大きいという。

LINE@はオカビズへの初回相談時に登録を案内している。スマートフォンなど携帯端末でQRコードを読み込むか、オカビズのホームページの利用案内にある「友だち追加」で登録できる。LINE@のサービス開始は、これまで相談に訪れた延べ1700社にメールマガジンなどで広報している。

担当者は「予約方法を一般的に普及しているインターネットにも広げ、予約しやすい環境づくりに努めたい」と話している。

問い合わせは、オカビズ(26-2231)へ。