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東海愛知新聞

有用性ありは4割

岡崎市 子育てのAIサービスアンケート

岡崎市は、人工知能(AI)が回答する子育ての問い合わせ支援サービスに対する利用者のアンケート結果をまとめた。サービスは実証実験として2月21日から3月31日まで、市のホームページで実施した。

サービスは期間中に82人が利用し、30代以下が60%だった。サービスを利用するために使った端末はスマートフォンが70%を占めた。

求める情報を得られたかどうかを問う有用性について、「どちらかといえば得られた」「得られた」の40%に対し、「ほとんど得られなかった」「得られなかった」が60%と上回った。

利便性は「どちらかといえば便利」「便利」が49%、「少し不便」「不便」が51%と拮抗。継続性は「必要ない」が26%だったのに対し、「継続してほしい」「どちらかといえば継続してほしい」が74%だった。必要ない理由としては「求める回答が得られない」が過半数を占めた。

サービスを利用した意見や感想では「AI相手なら気軽に質問できる」「反応が早い」「外出が困難な出産直後の母親は電話をする気力もないケースが多いので、精度を高めて実用化できれば良い」という一定の理解を示す声があった。対照的に、「相談するなら人間相手が良い」「どのように聞けば返答があるのかが分からず、考えて質問する必要がある」「定型文のみに回答するならインターネットの検索エンジンと変わらない」という不満の声も上がった。

市広報課の担当者は「AIは発展途上。今すぐに自治体の問い合わせ対応に利用するには課題が多く、アンケート結果からも応答能力に対する高い評価は得られていない。その一方で、AIを活用した取り組みそのものの継続には期待が寄せられている」としている。

このサービスではIBM社製のAI「ワトソン」が質問の言語や文法、文脈を理解し、組み立てた仮説に基づいて質問内容を判断。市のホームページキャラクター「おかざキング」としてチャット形式で回答した。

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