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東海愛知新聞

石垣カルテを作成

岡崎市教委 216面分の現地調査終了

岡崎市教育委員会は、1年をかけて実施してきた岡崎城跡(岡崎公園)の石垣216面の現地調査を終え、調査で判明した石垣の特徴をまとめた基礎資料「石垣カルテ」を作成した。

学芸員や専門家による調査の結果で、市教委は「大きさや積み方は個々で異なるが、石垣の大半は岡崎産の花崗岩で構成されている」と結論づけた。岡崎城天守を支える「天守台石垣」には形と大きさが不ぞろいの自然石が用いられ、豊臣秀吉の家臣・田中吉政が城主だった1590(天正18)年〜1600(慶長5)年に築かれた城跡内最古の石垣という。

石垣カルテは現存している城絵図や写真とともに、石垣1面当たりの状態をはじめ、築造時期や延長、高さ、石材の加工技法、崩落の危険性などを記載。日常的な維持管理や定期的な観測で追加、更新していく。

また石垣巡りを楽しんでもらおうと、「石垣マップ」も作成。石垣カルテに記載した情報をもとに石垣の種類や特徴を解説しながら、約10〜30分(300〜800メートル)で回ることができる「本丸」「龍城堀」「菅生川端」「切通し」の4コースを設けている。マップは27日から岡崎城、三河武士のやかた家康館、観光案内所、市役所西庁舎1階の市政情報コーナー、社会教育課で配布する。

市教委は石垣カルテの作成を含めた今回の調査を踏まえ、「石垣は城郭整備の変遷を物語る遺構」などとして、石垣の保存修理に対する基本方針などを定めた「石垣保存修理基本計画」を策定した。

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