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東海愛知新聞

東限のシロバイ

岡崎市 希少野生動植物種に指定

岡崎市は26日付で同市桜井寺町の桜井寺付近に自生するハイノキ科の常緑小高木「シロバイ」を指定希少野生動植物種に指定した。市内では平成22年2月のギフチョウ以来2例目で、植物は初めて。(竹内雅紀)

シロバイは愛知県以西の四国や九州など西日本で分布しているが、愛知県内では同所の1カ所のみで、国内分布域の東限に当たるとされている。紀伊半島から同町までの間は分布がなく、その距離は100キロメートル以上にもなる。なぜ額田地域の山中に局地的に自生しているのかはこれまで不明だった。

市環境保全課によると、今回の指定に当たって遺伝子解析をしたところ、人為的な移植の可能性はなく、野生種としている。愛知教育大学の渡邊幹男教授(植物分類学)は、この地域の植物地理学、地質学上の特殊性を指摘しており「西日本の植生がある珍しい地域」としている。面積は8576平方メートル。採取や損傷させることは禁止される。

また、同所は同日付で市の指定天然記念物にも指定された。33件目。市と市教育委員会はシロバイを保全するための計画を策定した。

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