東海愛知新聞バックナンバー

 11月17日【木】

ATM振込制限が奏功

岡崎信金 詐欺被害を未然防止

高齢者を狙った還付金詐欺などの振り込め詐欺対策として、岡崎信用金庫が導入したキャッシュカードによる現金自動預払機(ATM)からの振り込み限度額制限制度がこのほど、高齢女性を狙った還付金詐欺被害を未然に防いだ。

同信金は、普段ATMを利用しない高齢者が振り込め詐欺グループに狙われやすいという実情を踏まえ、過去3年以内にキャッシュカードによる振り込みを行っていない70歳以上の顧客を対象に、振り込み限度額を0円とする防犯制度を1日から導入した。

同署によると、14日午前11時ごろ、市役所職員をかたる男から「保険料の過払い金がある。手続きが済んでいない。利用口座はどこか」と市内在住の70代女性宅に電話があった。女性が同信金を利用している旨を伝えたところ、約10分後に信金職員を名乗る男から連絡があり、近隣のスーパーにあるATMに向かうよう指示された。女性は指示に従ってATMを操作したものの、同制度により振り込み限度額が0円となっていたため被害を免れたという。