東海愛知新聞バックナンバー

 4月7日【木】

18年ぶり大相撲岡崎場所

地元出身の出羽疾風(でわはやて)は白星

横綱白鵬、鶴竜や琴奨菊、稀勢の里の大関、人気の逸ノ城、遠藤、岡崎市出身の出羽疾風といった力士らが登場した。

午前8時の開場後は十両・幕内力士の稽古と出羽疾風ら4人の力士と子どもの「ちびっこ相撲」が行われた。子どもらは自分よりも何倍も大きい力士に力いっぱいぶつかっていった。その中には、同市出身の元大関琴光喜の田宮啓司さんの長男愛喜君も参加しており、父の現役時代を思わせる素早い当たりで、相手の力士をよろめかせる健闘を見せた。愛喜君は「力士は重くて強かった。将来は大相撲で力士になってパパを超えたい」と夢を語った。この日は、田宮さんも応援に駆け付けていた。

ちびっこ相撲と序二段、三段目、幕下のトーナメントの後は、十両、幕内、横綱の順で土俵入りし、取組が行われた。

出羽疾風はモンゴル出身の朝赤龍と対戦。途中、自分より体の大きい朝赤龍をつり上げ、会場を沸かせた。最後は寄り切って、地元岡崎で白星を飾った。取組後、出羽疾風は「(今回の勝利で)少し岡崎に恩返しできたと思う。もっともっと番付を上げて、岡崎に恩返ししたい」と話した。

また、会場内では三河相撲甚句会(山浦義人会長)が相撲甚句も披露。山浦会長ら10人が、同場所の顔ぶれを紹介したり、力士の哀愁を歌ったりした甚句のほか、山浦会長作の「振り込め詐欺防止甚句」、新作の「岡崎市制100周年記念甚句」などを歌った。