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 10月28日【水】

岡崎市全域を桜の名所へ

来月から1150本植樹

岡崎市は今年度から3年計画で、「日本のさくら名所100選」に選ばれている岡崎公園以外に新たな桜の名所を増やしていくための植樹を市内全域で進める。今年度は11月15日から来年の春にかけて、企業や団体から寄付があった山桜系を中心とした7品種の若木1150本を、市内22カ所に植樹する。(今井亮)

22カ所の内訳は、広報誌で公募した企業、大学、寺社仏閣など15カ所と、市側が選定した7カ所。一般的に知られるソメイヨシノ以外の早咲きや遅咲きの品種を増やして咲きつないでいくことで、これまでより長い期間市内での桜の鑑賞が楽しめるという。

平成28年度は420本程度、29年度は200本程度の植樹を予定しているが、引き続き桜の寄付と植樹場所を募っていく。

11月15日は22カ所のうち、60本が植樹される鹿乗川管理道路付近のJAあいち三河矢作支店と、11本が植樹される堤下公園の2カ所で植樹式が行われる。

市にはこれまで、イオン環境財団や専門店で構成する組合「イオン同友店会」、市内の4ロータリークラブ、岡崎南ライオンズクラブ、2企業から計1200本の寄付があった。

植樹は市制施行100周年記念事業の1つに位置づけている「岡崎さくら100年プロジェクト」の着手になる。これに合わせ、内田康宏市長は来年の市議会6月定例会に提出する条例制定案の議決を経て、フジのほかに桜を市花に認定する方針を明らかにした。