東海愛知新聞バックナンバー

 9月30日【水】
岡崎市

不安解消へ準備着々

マイナンバー通知手続き あす発行センター開設

国民一人一人に12けたの番号が与えられる社会保障・税番号(マイナンバー)制度は10月から番号通知が始まる。行政手続きが簡単になる一方で、個人情報の流出などの不安は残ったまま。行政側は説明会や専用部署を開くなどして来年1月からの番号利用に向けて着々と準備を進めている。

岡崎市ではあす1日、市役所西庁舎地下1階に個人番号発行センターを開設。主に来年1月から交付が始まるICチップ搭載の個人番号カードへの対応をする部署で窓口は10カ所。問い合わせは、同センター(23―6800)へ。

同市では24日から市民向けの説明会を実施。10月29日まで全9カ所で各回1時間。市福祉会館で開かれた初回は約230人が参加した。職員が制度説明などに終始したため、予定の質疑応答時間はなく終わろうとすると、参加者から「質問ができないとは何だ」と怒りの声。「情報漏えいについては、年金の件があったから全く信用できん」「国民のことをばかにしている」と吐き捨て、会場を後にする人も。急きょ、希望者の質問に答える時間が設けられた。新制度への関心の高さと不安の表れと言える。10月6日以降の説明会では進行内容を検討するという。

今後は、個人番号を悪用したオレオレ詐欺への注意喚起や制度周知の集中広報に力を入れる。(竹内雅紀)