東海愛知新聞バックナンバー

 7月24日【金】

地域の歴史を後世に

岡崎えきまえ発展会 絵巻で龍神伝説を紹介

JR岡崎駅周辺のサービス業、医療機関、不動産業、商業者らで構成する「岡崎えきまえ発展会」が、旧羽根村に位置する同駅東側の羽根、小豆坂両学区と城南学区の一部に伝わる歴史を紹介した「岡崎えきまえ龍神絵巻」を作った。(今井亮)

郷土史を研究している男性会員(64)が監修した。スケッチで描かれた絵巻は、「大鰻」の姿となった龍神が小豆坂学区にあった「鰻池」に棲み、日照りの水田に雨をもたらしたと伝わる龍神伝説を紹介。稲荷神社、陣場墓地、羽根、小豆坂両小学校、南中学校、県立岡崎工業高校、光ヶ丘女子高校、市シビックセンターなども記し、設立された歴史や経緯を添えている。

長年続いている区画整理事業で、住民の移住などが進む同駅周辺。監修した会員は「JR岡崎駅一帯は城下町ではなく、駅を中心に発展してきた地域。区画整理で地域への意識が薄れている中で、住民や未来を担う子どもに郷土の歴史を伝えていきたい」と話している。

絵巻はB2判カラーで3000部を作成。両小学校に配布し、同駅内にきょう開設される観光案内所、シビックセンターなどに置く。