東海愛知新聞バックナンバー

 5月8日【金】

炊き込み用むらさき麦販売

岡崎・藤川まちづくり協議会

松尾芭蕉の句に詠まれ、岡崎市東部の藤川地区で21年前から栽培されているむらさき麦がこのほど、炊き込み用の「ひめむらさき」として商品化された。容量別に小袋、真空パック、茶袋、化粧箱に詰められた4種類があり、同地区にある愛知産業大学デザイン学科がパッケージをデザインした。(今井亮)

むらさき麦を栽培しているのは、同地区の住民で構成する「藤川まちづくり協議会」(鈴木忠会長)。道の駅「藤川宿」の開駅を境に、うどんやパン、クッキーなどの加工品に用いられることが多かったが、「家庭で麦そのものを味わいたい」「料理に使いたい」といった要望を受けて販売を決めた。

ひめむらさきは、精麦された粒状の大麦で表皮は紫色。白米と一緒に炊飯器で炊き込む。配合は白米3合に対し、大さじ3杯が目安。歯ごたえのある弾力性を持ち、食物繊維を豊富に含んでいることから、スープや団子、おはぎなどの具材にも適しているという。

価格は、小袋入り(100グラム)100円、真空パック入り(200グラム)200円、茶袋入り(300グラム)380円、化粧箱入り(500グラム)540円。予約が必要な化粧箱入りを除き、旧東海道沿いの米屋や道の駅「藤川宿」の産直コーナーなどで販売している。化粧箱入りの予約はむらさき麦工房(48―3635)へ。