東海愛知新聞バックナンバー

 12月13日【土】

師走決戦 あす投開票

衆院選 候補者は最後のお願い

第47回衆議院議員総選挙はあす14日、投開票される。2年ぶりとなる師走決戦も残すところあと1日。立候補者は選挙区内を「最後のお願い」として駆け回る。(衆院選取材班)

最終日は大票田岡崎で 12区

三つどもえ戦となった愛知12区(岡崎・西尾市、幸田町)は、自民党前職の青山周平氏(37)を維新の党前職重徳和彦氏(43)が猛追し、共産党新人牧野次郎氏(56)が続く構図。

青山氏は街頭演説や支援者回りのほか、2市1町での総決起大会、毎日の個人演説会と自民党流の王道戦法を繰り広げる。演説では政権与党としてアベノミクスの成果を強調し、持論の教育についても熱弁をふるう。全国で党への追い風が吹いている中、「油断は禁物」として陣営は気を引き締める。60代以上の年配層、候補者と同世代の30代からの支持に好感触を得ている。

後半戦は稲田朋美政調会長が応援に駆け付けた。最終日のきょう13日は大票田の岡崎市を中心に回る。また、谷垣禎一幹事長が選挙区入りする。

重徳氏は自転車による街頭戦法に加え、企業前での立礼、個人演説会を展開。政権批判のほか、「地盤、看板、カバンのない身近な政治家」を声高に主張する。さらに、公示直前で民主党の立候補予定者が比例東海ブロック単独に回ったことを指して「野党一本化」を強調。陣営は「この2年間の地域密着ぶりがどう結びつくか。党として重要な選挙区の1つ」とし、非自民、無党派層の取り込みを最後まで図る。

後半戦は江田憲司共同代表が2度目の選挙区入り。松井一郎幹事長(大阪府知事)も応援に駆け付けた。きょうは岡崎市内で街頭演説を行う。

牧野氏は岡崎、西尾市で小まめに街頭演説を重ねている。消費増税の延期ではなく中止を訴えるなどして、票の上積みを狙う。また、党勢拡大を視野に入れて自身は重複していない比例票の呼び掛けもしっかりと行っている。きょうは午前が岡崎、午後は地元・西尾を回る。