東海愛知新聞バックナンバー

 10月18日【土】

合戦将棋で戦国気分

家康館で食と遊び展
体験コーナーが充実

江戸時代の食文化と昔ながらの遊びについて、楽しみながら学べる「昔の食と遊び展」が、岡崎公園内にある三河武士のやかた家康館で開かれている。江戸時代の人々がどのような食事をし、どのような遊びを楽しんでいたのかを紹介する企画展。ただ展示物を見るのではなく、体験しながら楽しめるようにと、さまざまな遊びをとりそろえた。11月24日まで。(大山智也)

会場内には「食」と題して、当時の町人と武士の食事が再現された模型、街中の屋台の様子が描かれたパネルを展示。さらに大名などの勢力の大きさを表す指標としても用いられる石高の解説と合わせて、1石(約2.5俵、重さ約150キロ)相当の米俵の実物も並んでいる。

「遊び」では、竹馬やお手玉、たこ揚げなど、昔ながらの遊びをイラスト付きで紹介。体験コーナーもあり、けん玉や絵合わせ、徳川家康の生涯になぞらえた絵付きすごろくなどが用意されている。

中でも、家康を総大将とする東軍、石田三成を中心とした西軍に分かれて覇権を争った関ヶ原の戦いをモチーフとした「合戦将棋」が面白い。玉将の家康を筆頭に、将棋の駒には合戦に参加した東西の武将のイラストと名前が記されており、戦場が描かれた盤面上では、史実さながらの“合戦”が繰り広げられる。