東海愛知新聞バックナンバー

 9月30日【火】

オカビズ開設1年

秋元祥治センター長に聞く

岡崎市と岡崎商工会議所が運営するビジネス相談拠点「岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz=オカビズ)」があすで開設1年を迎える。年間の相談件数が約1400件(見込み)と予想をはるかに上回る盛況。秋元祥治センター長(34)に好調な滑り出しについて聞いた。(竹内雅紀)

―この1年を振り返ってみて率直な感想は。
「当初、月間の相談件数は50件が目標だったが、それをはるかに上回る数字。9月は過去最多で150件を超える勢い。1日平均9.5件で、予約は1カ月先まで埋まっている状態。わざわざ足を運んでくれるのはそれなりの価値を感じてもらえているからだと思う。トータルで見れば順調な滑り出しと言える」
―好調の要因をどう分析しているか。
「売上増に関する相談が7割弱、創業についての相談が2割強。相談に来る方の8割近くが口コミで、リピーターは7割程度。新商品開発や販路開拓などの実績に対する評価、満足度と捉えている。また、岡崎の場合は商工会議所や金融機関とがっちりとしたタッグを組めたことが大きいのではないか」
―相談者へアドバイスのポイントは。
「上から目線でなく一緒になって考えることを心掛けている。また、課題解決というよりはセールポイント、強みを生かして売上増につなげるような具体的なアドバイスをしている。時には相談者同士をマッチングさせることもある。とにかく相談者のモチベーションを上げることが大事だ」
―2年目の抱負は。
「受け入れ態勢とネットワークの強化が必要だと感じている。相談員の増強を行い、多様な連携づくりなどに力を入れたい。また、オカビズの認知度は市民間ではまだ低いので、セミナー開催などを通して知ってもらうための努力を怠らないように気を配りたい」
岡崎ビジネスサポートセンター
岡崎市と岡崎商工会議所が連携して運営する中小企業や起業家の支援機関。昨年10月1日に市図書館交流プラザ(りぶら)内に開設された。
販路拡大や経営支援、創業、起業の無料相談を週4日(火、木、金、土曜)受け付けている。秋元センター長のほか、中小企業診断士、ITアドバイザー、デザインアドバイザーなどが対応。「よろず支援拠点」のモデルケースとして注目されている。
開設時間は午前10時〜午後4時30分。要予約。問い合わせは同センター(26―2231)へ。