東海愛知新聞バックナンバー

 9月13日【土】
岡崎市長が長寿者訪問

しゃべることが幸せ

美合町の栗田キクヨさん 101歳

岡崎市の内田康宏市長は12日、敬老の日を前に、市内の99歳と101歳の元気な女性高齢者宅を訪問し、長寿を祝った。

美合町の栗田キクヨさんは大正元(1912)年生まれの101歳。来月11日に102歳になる。

「いろいろな人としゃべることが幸せ」。市長と楽しそうにしゃべりながら笑う。少し耳が聞こえにくくなっているが、姿勢はしっかりしている。

「話している内容が明快でびっくりしました。私の方が元気をいただきました。いつまでもお元気で」と内田市長。栗田さんは「ありがとうございます。長生きできているのは仏様のおかげです。きょうのことは忘れません」と返した。

栗田さんは十代で嫁ぎ、4人の子どもを産み育てた。現在は長男・豊一さん(82)夫婦と孫夫婦、ひ孫3人と暮らしている。夫・竹市さんは昭和42(1967)年に亡くなった。孫は9人、ひ孫は16人、孫の孫に当たる玄孫は2人という。

日課は午前と午後に行う庭の草取り。自宅前を行き交う人との会話も楽しんでいる。午前4時に起床してからはラジオを聴き、1日3食しっかり食べ、洗濯も自分で行う。

市長はこの日、生平町の内田コトさん(99)宅も訪問した。

市は100歳以上の人に祝金1万円と、ハンカチやタオルセットの祝品を贈っている。9月1日現在、市内の100歳以上は男性28人、女性116人。最高齢は男性が丸山町の小林重太郎さんの105歳、女性は西蔵前町の治々和かきさんの106歳。(竹内雅紀)