東海愛知新聞バックナンバー

 4月18日【金】

家康公399回忌

岡崎市内で法要・例祭

三河地域の郷土の英雄・徳川家康の顕彰400周年を来年に控え、今からすでに盛り上がりを見せる岡崎市内。家康の399回忌に当たる17日には、市内にある徳川家ゆかりの寺院や神社で法要と例祭が執り行われた。(大山智也、横田沙貴)

■大樹寺

徳川将軍家の菩提寺として知られる鴨田町の大樹寺(堀田岳成貫主)では、午前10時30分から「御神忌法要」が営まれた。

檀信徒や地域住民ら計100人以上が本堂に参列。法要は厳粛な雰囲気の中で行われ、堀田貫主をはじめとする僧侶たちが唱える経と念仏を参列者はじっと聴き入り、時折合掌して祈りをささげた。

途中、家康の生誕から、桶狭間の戦いに敗れ、失意の中大樹寺へと逃げ延びた家康が当時の住職・登誉上人に諭され再起を誓ったこと、天下統一を果たし75歳で没するまでの生涯を、堀田貫主が語る場面もあった。

焼香を終えると、最後に全員で「南無阿弥陀仏」と念仏を唱え、天下泰平の世を作り上げた英雄をたたえた。

■龍城神社

康生町の龍城神社(畔栁春雄宮司)の399年祭には、総代・同神社の婦人会など約100人が参列した。

畔栁宮司の祝詞奏上や、県神社庁の献幣使による献幣と祭詞奏上、同神社の巫女による神楽の奉納のあと、参列者による玉串奉納があった。雅楽が流れる厳かな雰囲気のなか、神事は粛々と進められた。

また神事が行われた拝殿の外には老若男女問わず多くの参拝客が訪れていて、その中にはグレート家康公「葵」武将隊の本多忠勝、酒井忠次、服部正成の姿もあった。