東海愛知新聞バックナンバー

 4月3日【木】

9日で「XP」サポート終了

米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウインドウズXP」のサポートが9日で終了する。セキュリティーなどが心配される「XP問題」への対応を岡崎市内で聞いた。(横田沙貴)

岡崎市役所では、平成24年に約1500台を後発のOS「ウインドウズ7」のパソコンに変えた。わずかに残ったXPからの移行も順調だ。サポート終了を前に対応に追われる自治体が多い中、庁舎内のパソコンを管轄する情報システム課は「OSに関わる変更や問題は特にない」と落ち着いた様子。

■まだ「8」に戸惑いも

高齢者向けのカルチャースクールを開いている岡崎情報開発センターでは、約100人の受講生にサポート終了を伝え、買い替えはほぼ終わった。最新OS「ウインドウズ8」の講座は3教室。

「8」の初心者向け教室では、おぼつかない手つきでメールを作成。受講者の半数はXPからの買い替えで、「8」の最大の特徴である「チャーム」と呼ばれるメニュー画面に戸惑いを隠せない様子だった。

70代の男性は「新しいことも吸収しなければと、思い切って『8』に替えた。操作の習得はこれから」と話したが、「やっぱりXPの方が使いやすいかな」。

齋藤理彦所長は「直感的に操作できる多機能端末などに替える高齢者も多い」という。

家電量販店のエディオン岡崎本店=上六名町=では、3月のパソコンの売り上げが急増。中旬には品切れが相次いだ。

4月になっても、パソコンを購入する客は多く、ほとんどは買い替え。「XPは販売台数が多かったので、需要はまだ隠れているはず」と期待を寄せる。