東海愛知新聞バックナンバー

 2月5日【水】

新男川浄水場着工

岡崎市 PFI方式導入環境にも配慮

岡崎市大平町の新男川浄水場建設工事の安全祈願祭が4日、同所の浄水場建設予定地で行われた。新浄水場は、民間事業者のノウハウを活用するPFI方式が導入されている。(横田沙貴)

■平成29年完成へ

内田康宏市長ら市や工事関係者約50人が出席。神事が行われたあと、内田市長は「市民の皆様に安全で安定的に水を供給できるよう、効率、効果を考えPFI方式を導入した。新しくできる男川浄水場は、低炭素社会に貢献し、環境にも配慮した。地元に愛される浄水場になると確信している」とあいさつした。

現男川浄水場は、昭和40(1965)年に建設され、同市の配水量の約45%を担う基幹浄水場だが、老朽化が進んでいる。

新浄水場の敷地面積は約5万6000平方メートル。1日あたりの処理能力は最大で6万8000立方メートル。現行と変わらないが、新たに粉末活性炭接触池が増設される。

大規模な浄水場の建設から維持管理までを民間事業者が行うPFIの事例は、全国でも横浜市・川井浄水場に次ぐ2例目。

市は特別目的会社の男川ウォーターパートナーズと平成45年1月まで、約115億3,000万円で事業契約。設計・建設費は約90億3,000万円。施工は鹿島・酒部・前澤・石垣・安川異工種特定建設工事共同企業体。平成29年7月末までに竣工後、半年の試験運用を経て30年2月1日の配水開始を予定している。