東海愛知新聞バックナンバー

 11月12日【火】

タイムカプセル開封

めぐみ幼稚園 創立80周年祝う

岡崎市羽根町にある学校法人服部学園めぐみ幼稚園(服部良男理事長、野勢明園長)で10日、創立80周年記念祝典が開かれた。祝典後には30年前に埋めたタイムカプセルが開封され、当時園児だった30代の男女が思い出の品々を見て童心に帰っていた。(竹内雅紀)

祝典には在籍する園児324人と職員に加えて、創立50周年当時に在籍していた卒園生やその両親、職員ら約120人が出席した。

野勢園長は「めぐみ幼稚園には歴史と伝統があります。現在の園名になってから50年間で5560人が卒園しています。創立80周年をお祝いし、卒園生はかつてを懐かしみながら交友を深めてください」とあいさつした。

また、昭和58(1983)年度卒の羽佐田泰弘さん(36)は「めぐみ幼稚園では、たくさんの思い出と大切な友達ができました」と振り返った。

祝典後の茶話会では、50周年の際に園内に埋設した「タイムカプセル・83号」を開封。鋳鉄製で重さ120キロの球形カプセルが開くと「おー」と歓声が上がり、当時のアルバムや道具箱、ベレー帽、楽器、将来の夢を書いた手紙、親からのメッセージなど約80点が披露された。

30年前の愛用品などを手に取った卒園生らは旧友と思い出話に花を咲かせたり、自分たちの子どもに思い出の品を見せたりして楽しんでいた。

同園は昭和8年5月に柱町の正覚寺境内に「私立岡崎幼稚園」として開園。15年に岡崎保育園に改称、戦争で焼失した園舎を再建して24年から「めぐみ保育園」となり、38年に現園名になった。