東海愛知新聞バックナンバー

 10月1日【火】

森林整備人材育成 基礎講座スタート

岡崎きこり塾 間伐の必要性説く

森林整備の人材を育てようという「人工林間伐基礎講座」が、岡崎市樫山町の森の総合駅で始まった。岡崎きこり塾(北川勝弘塾長)が主催。11月2日まで計5回にわたり、講義と実践を体験する。(大津一夫)

5回目の今年は11人が受講。初日の28日は、樹木医の青山正照さん=同市上里3=が、額田地区に広がる人工林の現状などを紹介し、間伐の必要性を説明した。青木さんがスライドを使って資料を映し出すと、受講者はメモを取ったり真剣な表情で耳を傾けたりした。

午後からは千万町町の市有林に移動し、100平方メートルの中にどんな種類の樹木が何本あるかを調査した。

夫婦で参加した50歳代の男性は「これまで父親が林業に携わってきましたが、高齢になったので次は私たちが関わる番。初めてなので基礎知識を学びたい」と話していた。

同講座では今後、安全作業の講義のほか、チェンソーの操作方法を学び間伐などの実技を体験する。

11月から実践講座

11月16日からは5回にわたり、上級者向けの「実践講座」を開く。基礎講座かチェンソー講座を受講した人が対象で、受講料は2,000円。定員15人。

問い合わせ、申し込みは森の総合駅(82―2511)へ。

■岡崎きこり塾 額田林業クラブ、おかざき自然体験の森のきこりの会と炭焼きの会、おおだの森保護事業者会(山留舞会)、額田炭焼の会、水守森みまもり支援隊の代表者で構成するボランティア団体。人材育成のほか、健全な森づくりのためにさまざまな活動を行っている。