東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【金】
高校総体 陸上女子100M

岡崎の杉山さん3位

スタートダッシュ決まる

中京大中京高校3年の杉山美貴さん(18)=岡崎市矢作町=がこのほど、大分県で行われた全国高校総体陸上女子100メートルで3位に入った。8日に市役所を訪れ、内田康宏市長に結果を報告した。(竹内雅紀)

杉山さんは小学校4年から陸上競技を始め、矢作北中3年時には全国大会100メートルで5位入賞。高校入学後はタイムが伸び悩んだが、3年生になってから調子が上がり、6月の東海大会では11秒81の好タイムで3年ぶりに自己ベストを更新した。

高校総体準決勝では後半に焦りが出て、ギリギリの8番目で決勝に駒を進めた。気を取り直して臨んだ決勝では向かい風0.5メートルの中、得意のスタートダッシュが決まり11秒98でフィニッシュ。優勝は昨年のロンドン五輪女子400メートルリレーに出場し、高校記録(11秒43)を持つ土井杏南さん(埼玉栄)でタイムは11秒70だった。「3位はうれしかったけれど、自己ベストが出ていれば優勝も可能性があったので悔しさもあります。支えてくれた周囲の方々に感謝したいです」と振り返った。

身長155センチと小柄な杉山さんの強みはスタートと中間加速。逆に後半20メートルが課題という。週1、2回のウエイトトレーニングを行い、体幹も鍛えている。また、後半に失速しないよう腕振りの練習も欠かさない。

■「五輪狙いたい」

目標の選手は11秒21の日本記録を持つ第一人者の福島千里さん(25)。将来の夢は五輪出場で「3年後のリオも狙いたい」と強気だ。10月には国体とジュニアユース選手権があり、自己ベスト更新と優勝を誓った。

内田市長は「スプリンターの表敬訪問は近年なかった。五輪出場を期待しています」と激励した。