東海愛知新聞バックナンバー

 7月10日【水】

「むらさき小町」20日オープン

空き家利用し小箱ショップ
岡崎市藤川地区 体験と交流の場「工房」も

岡崎市藤川地区で20日、空き家を利用した小箱ショップ「むらさき小町」がオープンする。地元の藤川まちづくり協議会(鈴木忠会長)は、旧東海道を散策する人たちの憩いの場や地域の交流の場になることを期待している。(竹内雅紀)

藤川小学校から東へ約300メートルのむらさき小町は、江戸時代の町屋「米屋」だった場所(空き家)を利用して幅80センチ、高さ40センチ、奥行き45センチの小箱を15個並べた。各小箱には岡崎市や幸田町在住の人が製作した木工品や布小物などの雑貨を置き、販売する。さらに野菜や駄菓子の販売、セルフサービスの飲み物コーナーも設置されており、くつろぎの空間としても活用できる。入り口には「米屋」版のオカザえもんスタンプもある。

また、奥の座敷ではむらさき麦細工の作り方教室、紙芝居、小箱ショップ出店者による手作り体験などが行われる予定。

毎週土、日曜の午前10時〜午後3時に開店。

藤川小から西へ約50メートルの鈴木会長の敷地内には、むらさき麦の加工場「むらさき麦工房」が完成した。

むらさき麦の製粉や焙煎が行えるほか、石臼挽きや麦茶づくりなどができる体験コーナー、同地区で栽培されている5種類のむらさき麦を展示するなど、体験型交流の場として活用できる。鈴木会長は「まちづくりのコミュニティーの場になればうれしい」と話している。

公開は随時。オープン時には営業看板が立てられる。