東海愛知新聞バックナンバー

 1月29日【火】

幸田・筆柿ペースト 県知事賞に輝く

特産品を加工し製品化

■さくらんぼグループが研究

幸田町の「幸田さくらんぼグループ」(加藤美恵子会長)が、農村輝きネット・あいちが主催する「農とくらしの研究発表大会2013」で最高賞に当たる県知事賞を受賞。28日、大須賀一誠町長に受賞を報告した。(横田沙貴)

■「今後も成長を期待」と評価

同グループは、町内の農家の女性が中心になって組織。特産品・筆柿を活用し、商業につながる活動として実践し、今後も成長が期待できる点が評価された。

筆柿は1本の木から甘柿と渋柿がなる。渋柿は干し柿にして出荷するが、干し柿作りは天候に左右され、手間が掛かるため、同グループは平成16年から渋柿を使った筆柿ペーストの加工について研究。同グループが開発した筆柿ペーストは、3年ほど前から道の駅「筆柿の里・幸田」で販売されている筆柿ソフトクリームなどに利用している。

また会員の大須賀明美さん(68)=上六栗=が昨年11月、自宅前の納屋を工場に改装して起業。筆柿ペーストと、ペーストを生地に混ぜた油菓子を製造し、同町と岡崎市の4施設で販売されている。

大須賀一誠町長は「おめでとうございます。町には産業活性化支援事業の補助金もあります。ぜひ活用して、さらなる研究開発に取り組んでいただけたらと思います」とたたえた。