東海愛知新聞バックナンバー

 9月30日【日】

動く木の玩具

「遊び心」複雑な仕掛けで
おかざき子美博

おかざき世界子ども美術博物館で29日、“からくり”で動く手作りの木の玩具を集めた企画展「動くぞ! たのしい木のからくりおもちゃ展」が始まった。初日から多くの親子が訪れ、温かみのある木の複雑な仕掛に驚いていた。12月16日まで。(今井亮)

4人の代表作120点

「木のからくりおもちゃの第一人者」といわれる高橋みのるさん(青森県出身)、神田修さん(新潟県出身)、村上章さん(宮城県出身)をはじめ、元教師で岡崎市在住の磯谷榮一さんの代表作など、4作家の約120点が並ぶ。作品の動力源は手動のほか、電気、重力など。数々の仕掛けに作家の「遊び心」があふれている。

村上さんが韓国の国立科学博物館で開催された展示会に出品した「コロコロマシーン」は、全長5メートルと展示作品の中で最大級。随所に多彩なからくりが盛り込まれた木のコースを玉が転がっていく。

一部の作品は触れることができる。同館は「木という身近な物を使って生まれた作品を見ることで、工作の楽しさを知ってほしい」と話している。

11月6日以降は一部展示作品を入れ替える。また会期中は工作体験教室や作家によるからくりの制作実演・作品説明などの関連イベント、ワークショップが開かれる。

展示は12月16日まで。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。休館日は10月8日を除く月曜日と10月9日。入場料は大人300円、小中学生100円(岡崎市内の小中学生は無料)。