東海愛知新聞バックナンバー

 9月4日【火】

■新たに3社進出へ

岡崎東部工業団地
市長、議会で答弁

愛知県内でも屈指の規模を誇る岡崎東部工業団地に製造業や物流系企業3社が進出する見込みであることが3日、分かった。市議会9月定例会の一般質問で、中根勝美議員(自民清風会)の質問に対して柴田紘一市長が明らかにした。

市商工労政課によると、県企業庁へ分譲区画の譲渡申し込みをしているのは、中部スリーボンド化学(犬山市)、ホンダ部品販売(東京都港区)、ホンダカーズ愛知(長久手市)の3社。中部スリーボンドは1.8ヘクタール、ホンダ部品販売とホンダカーズ愛知は計3.0ヘクタールを希望している。3社が契約すれば同団地では4.5ヘクタール分の区画を残すのみとなるが、同区画も複数の企業から問い合わせがあるという。

平成元年に工事着手した同団地の開発面積は89.9ヘクタール。そのうち平地面積は32.3ヘクタール。東側は平成15年度、西側は22年度から分譲が始まった。東側はアイシン・エィ・ダブリュ、葵商店、トーアミの3社に譲渡され全て埋まっている。西側はキャプテックスと藤田螺糸工業が今年4、5月に操業を開始した。

団地への進出はこれまで製造業ばかりだったが、ホンダカーズ愛知のような物流系企業は初めて。3月定例会では、積極的な企業誘致を図るため工場建設などの奨励措置要件を緩和する条例改正案が成立し、製造業だけでなく物流業にも対象を広げた。同課担当者は「条例改正が製造業以外の企業進出の後押しになっているのではないか」とみている。(竹内雅紀)