東海愛知新聞バックナンバー

 7月5日【木】

■テーマはむらさき麦

愛知産業大学デザイン学科
作品の講評会

■道の駅「藤川宿」などで展開視野に入れ14グループ発表

愛知産業大学で4日、デザイン学科の授業「デザインプロジェクトT」の作品講評会が開かれた。岡崎・藤川町の特産「むらさき麦」を使った商品やビジネスモデルなどを企画。3年生62人が14グループに分かれ、自分たちのアイデアを発表した。(横田沙貴)

■学外者が聴講

昨年度は学園祭(原山祭)をテーマにしたが、今年度は初めて地元・岡崎の特産品にスポットを当てた。

講評会には、藤川まちづくり協議会、岡崎パブリックサービス岡崎まち育てセンター・りた、岡崎市都市計画課の職員らも聴講。今年12月に開駅予定の道の駅「藤川宿」や、8月にオープンする東部地域交流センター(むらさきかん)で展開することも踏まえた提案が行われた。

学生たちは、1グループ3〜10分でプレゼン。若い人をターゲットにした、むらさき麦の焼酎「大公館」のパッケージデザインや、むらさきかんでの料理教室、名鉄藤川駅の改修デザイン、むらさき麦をモチーフにしたキャラクター「むぎ坊」によるPRなど、商品の見本やパネルを交えて発表した。

森下舞さんら3人は、むらさき麦の細胞活性化効果を利用したシャンプーやコンディショナーなどのシリーズ「ムラサキビジン」を提案。むらさき麦にアンチエイジングの効果があるという論文から、さまざまな世代の人が日常的に使用するシャンプーなどによるPRを考えた。「食品以外の利用法があったなんて思いつかなかった」と、参加者の興味を引き、積極的な意見交換もあった。

同学科の宮下浩准教授は「初めて挑戦した課題だが、街の活性化につながる面白い意見が出たと思います。むらさき麦の本質を知っている皆様から、的確な意見を頂けた」と講評した。