東海愛知新聞バックナンバー

 5月25日【金】

■観光事業支援に自販機設置

市観光協会 まず岡崎公園内に2カ所

岡崎市観光協会は今年度から中部ペプシコーラ販売と連携して、売上の一部が観光事業の支援金となる「岡崎観光まちづくり支援自動販売機」の設置を始めた。現在は岡崎公園駐車場と園内の観光売店付近の2台だが、貴重な自主財源の一つとなるため、今後は普及拡大を目指す。(竹内雅紀)

自販機の正面(商品の下)には、設置場所から近い観光スポットを紹介する「岡崎観光まちめぐりガイド」を添付。概要説明や写真、自販機からの距離などを表示している。公園駐車場は二七市、売店では八丁蔵通りを紹介。側面には葵の紋と「家康公のふるさと岡崎」のロゴが貼ってある。

飲料自体の値段はほかの自販機と変わらないが、売上の一部(1本あたり2円)が中部ペプシコーラ販売を通して、観光協会に入る仕組みとなっている。財源不足に悩む観光協会と「まちの活性化に貢献したい」という思いがある中部ペプシコーラ販売との思惑が一致した形だ。利用者の中には「自分が飲料を買うだけで観光事業に寄付できるなんて気分がいい」と評価する人もいる。

同自販機を設置したい場合は、中部ペプシコーラ販売(31―0947)へ。対象は市内で新規に設置する自販機。設置基準には、多くの人通りとある程度の販売見込みなどが必要という。

岡崎市内では、岡崎青年会議所が平成21年からコカ・コーラセントラルジャパンと連携して、地域活動支援型自動販売機を設置。売上の一部をまちづくり応援基金として組み入れ、毎年複数のまちづくり団体に活動資金として拠出している。